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注文住宅の主な構造体。

「木造」の住宅

 注文住宅を建築する際に採用される、主要な3つの構造体「木造」「鉄骨造(S造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」のなかから『木造』を取り上げて解説します。

住宅に採用される「木造」構法の種類

 住宅で最もよく目にする構造体です。木材で構成される構造体で、木造でも大きく分けて「在来軸組工法」「ツーバイフォー構法」の2種類の構法があります。


線材で建物を支える「在来軸組構法」

 「在来軸組工法」は柱と梁、筋交いで建物を支える構造方式で、現在の日本の住宅ではもっともよく採用される構造形式です。

 人の重さや地震の縦の揺れといった垂直方向の力に対しては「柱」と「梁」で負担し、風や横揺れには「筋交い」と呼ばれる斜めの部材で水平方向からの力を負担します。

 

 一般的に柱は 105mm~ 120mm程度の太さ、梁は 105mm~ 300mmの太さの材料が用いられ、基本的に棒状の「線材」で構造体が形作られます。線材で構築されているため部材と部材の間を通気することができ、高温多湿の日本の風土に適した構造形式といえます。

木造の構造体

面で建物を支える「ツーバイフォー構法」

 北米で誕生し、1970年代に日本に紹介された構法です。「ツーバイフォー構法」は「ツーバイ材」と呼ばれる木材で枠組をつくり、「構造用合板(高強度のベニヤ板)」をはって壁や床をつくります。

 

 在来軸組構法と同じ木造ですが、枠組みに構造用合板を貼り『面』で高強度の構造体をつくる点が大きく異なります。

 

 「ツーバイフォー構法」という呼び名は、枠組みをつくる「ツーバイ材」 2 インチ × ○ インチ(乾燥材を使うので、実寸は 2 インチより小さい)の材料を使うことから由来し、日本で定着した呼び名です。

木造の構造体

「木造」のメリットデメリット

 今回取り上げたふたつの構法に共通するのは、木材の性質を生かした構造であるということ。そのため強度の割に比重が軽く、建物自体の重量も軽くすることができ基礎を簡素(=コストパフォーマンスに優れる)につくることができます。

 

 また、加工がしやすく比較的自由なカタチにすることができ、総じて「鉄骨造」や「鉄筋コンクリート造」に比べて安価に建物をつくることができます。

 

 構成される木材の規格寸法から 910mmを基準に平面計画がつくられる場合が多く、柱が細かく建てられるので大きな開口部(窓)が開けづらいというデメリットがあります。

 

 また燃えやすいので、中高層の建築物には不向きで3階建てまでが一般的です。建坪に対して60万~90万円/坪といった工事予算が一般的です。


 今回のコラムは住宅ではもっとも一般的な『木造』を取り上げました。

 住宅の『構造体』である「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」それぞれに特徴、特性があります。計画にピッタリと適したものを選択することが重要です。

 

(最終更新日 2014/11/14)

(作成日 2014/9/25)

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