尾鈴山蒸留所ウイスキー棟


宮崎県の山深くに建つ、秘密の蔵をデザインコンセプトにした蒸留所の新棟建築計画です。焼酎の蔵元として開発されてきた場所に、新たにウイスキーの製造棟をつくりました。

森の木々に囲まれた蒸留所

尾鈴山蒸留所は木城町の山深く、貯木場として使われてきた場所を開発してつくられました。最初に焼酎の製造所としてバイオ棟とケミカル棟、焼酎の熟成場所としての2棟の貯蔵棟が建築されてきました。

山深くの尾鈴山蒸留所
新たに建築したウイスキー棟

その後、増棟を重ね今回、原設計を担当した武田光史建築デザイン事務所と協働で、ウイスキーの製造棟を新たに新築しました。ウイスキー棟は麦を粉砕する原料室と、麦汁をつくる糖化室の二室で構成されます。

木瓦と杉板の外壁

外部のデザインは既存棟とデザインコードを揃え、切妻屋根の形状、木瓦と杉板の外壁を採用。外壁屋根ともに徐々にグレーにエイジングし、周辺になじんでいきます。

ウイスキー棟全景
手前がウイスキー棟。奥に貯蔵棟が見える。

張弦梁を採用した構造計画

ウイスキーの製造設備を設置するために、大きな空間をつくる必要がありました。梁を複数本組み合わせ(張弦梁)、7mを超える距離を無柱で構築しています。天井の最大高さも7mを超える大空間です。

糖化棟内部
最高天井高は7mを超える

酵母のために風雨をしのぐことが目的の建築物です。居室が無いため、断熱材などは必要最小限にとどめ、壁と天井は構造体の柱と梁を表した仕上げです。

Date

尾鈴山蒸留所HP

2019年完成 / 工場 / 延面積112㎡(33坪) / 木造平屋 / 宮崎県 / 協働設計:武田光史建築デザイン事務所 / 構造設計:大賀建築構造設計事務所 / 施工:岩切建設

尾鈴山蒸留所ウイスキー棟パノラマ画像